autofsで自動マウント失敗

ADに参加できないときは、名前解決に失敗しているかも?」で、無事、ファイルサーバーにアクセスできるようになりました。

しかし、厳密には、元の状態に戻っていたわけではありません。

Ubuntu12.04から、今までは、autofsでauto.smbやauto.masterを設定し、ファイルサーバーのディレクトリに自動マウントしていました。

ファイルサーバーまでは、アクセスできますが、ファイルサーバー内のディレクトリにはアクセスできませんでした。

「フォルダーの内容が表示できん」と言っています。(図1)

図1:「表示できません」というエラー発生

図1:「表示できません」というエラー発生

よーく見てみると。サーバー配下のディレクトリは見えるのですが、アイテム数が0になっています。(図2)

図2:アイテム数の0個!

図2:アイテム数の0個!

ログを見てみると…。

sudo cat /var/log/syslog
kernel: [21951.328064] Status code returned 0xc000006d NT_STATUS_LOGON_FAILURE
kernel: [21951.328081] CIFS VFS: Send error in SessSetup = -13
kernel: [21951.328259] CIFS VFS: cifs_mount failed w/return code = -13

カーネルくんが「ログイン失敗しとうバイ」とおっしゃる。

credentials.txtにdomain追加で、autofs成功!

google先生に「NT_STATUS_LOGON_FAILURE」を聞くと、「credentials.txt」の中身がちょっと不足してますよって教えてくれました。

sudo vi /root/credentials.txt
username=my_name
password=my_pass
domain=my_domain  <==追記

以前は、「username」「password」しか記述していませんでした。「domain」を追加すると、あら不思議、ちゃんとフォルダーの内容が表示できました。アイテムの数が表示されている。(図3)

図3:フォルダーの内容が表示できた

図3:フォルダーの内容が表示できた

ちなみに、「credentials.txt」のパーミッションは700です。もっと厳しく、400でもいいようです。

sudo chmod 700 /root/credentials.txt

 

【番外】

最初は、autofsでアクセスできないので、「移動」>「場所」から、ファイルサーバーのURLを指定して目的のフォルダーにアクセスしていました。(図4)

図4:サーバーのURLを指定

図4:サーバーのURLを指定

これでも、目的のファイルも編集できていたのですが、次のことができませんでした。

それは、「LibreOffice(writer)での差しこみ印刷」です。

原因は、データーベースへの接続に失敗していたことでした。

「登録されたデータベース」>「新規作成」>「データベースリンクを作成」>「ブラウズ」で失敗します。

「ローカルファイルシステムに存在しません。」と表示されています。(図5)

図5:データベース接続失敗

図5:データベース接続失敗

.gvfsディレクトリ内に「smb3.shigi.local 上の 目的のディレクトリ名」として、マウントされています。

どうも、この方法でのアクセスはダメっぽいです。

(ヒント:おそらく、ネットワークフォルダへのアクセスにはなんらかの設定が必要なのかもしれません。もしかすると、ファイルサーバーSamba3のsmb.confの[global]セクションに、シンボルリンクからもアクセスできる設定をしなければいけない?。しかし、検証はしていません。現在のautofsで満足しているからです。)

一番上のautofsによる自動マウントは、私の環境では、smb3atというディレクトリにマウントされているので、LibreOfficeからは、ローカルにあると評価され正常にアクセスできるのでしょうね。