WordPressの自動更新をあきらめ,手動更新をしました。その手順をメモっておきます。

バージョン4.1を自動更新したのに,ダッシュボードから「WordPress4.1が更新可能です。更新してください。」が消えない状態が続いていました。

「更新」ボタンも有効のままなので,押してみても,メッセージも何も表示されず,グレー(WordPressの背景)のままで,そして何の変化もありません。

エラーメッセージもでません。デバッグモードで実行しても,関連していそうなメッセージは表示されませんでした。(非推奨の関数名が2,3表示されていただけです。)

普通に使えているので,まぁ,次期バージョンアップの時にはどうにかなるかなと放っていました。

今日いよいよ4.1.1がリリースされたので,自動更新してみました。 一見,普通に更新が進み,終了し,更新が完了したメッセージとともに新しい機能の紹介などが表示されました。

しかし,やっぱり,ダッシュボードに「WordPress4.1.1が更新可能です。更新してください。」が表示されたままです。

411_update_mesg

ちなみに,wp-includes ディレクトリにある version.phpをgeditで開いてみると, $wp_version = ‘4.1.1‘; と,ちゃんと更新されているのです。怪しいですね。

実害はないので,このまま放置しておいてもよいのですが,なんか気持ちが悪いですね。精神衛生上よくない。

そこで,手動更新をしてみることにしました。

手順は,更新画面にアップデートの手順に関するリンク(下記URL)があったので,それを参考に実行してみました。 http://wpdocs.sourceforge.jp/WordPress_%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89

【前提条件】

  1. すでにWordPressがインストールされている。(正常に動作している)
  2. 一回は更新ボタンを押した。(更新ボタンを押していない状態でもよい。)
  3. FTP等のファイル転送ができる
  4. WP-DBManagerをインストルしている(データベースバックアップ用)

 

1.最新バージョンのダウロードと展開(解凍)

(1)「4.1.1-jaをダウンロード」ボタンをクリック。

しばらくすると,ローカルのダウンロードディレクトリに「wordpress-4.1.1-ja.zip」がダウンロードされた。

dwn-new-wp-zip

(2)展開(解凍)

「wordpress-4.1.1-ja.zip」を展開(解凍)する。(右クリックすれば,ショートカットメニュー内に展開コマンドがあるはず。)

解凍完了。「wordpress」フォルダができていた。

unzip-wp-zip「wordpress」フォルダの中身を見てみる。

list-unzip-wp-zip最新バージョンのWordPressが入っている。これを,FTPソフトを使って,このあとサーバーにアップロードする。

2.バックアップ

(1)サーバー上のWordPressディレクトリ・ファイルのバックアップ

FTPソフト(私は,WinSCP)で,サーバーに接続。サーバー上のすべてのWordPressディレクトリ・ファイルをローカルにコピー(ダウンロード)する。(事前にバックアップ用のフォルダを作成しておく。)

ディレクトリの構成は各自で異なっていると思います。各自で適当に読み替えてください。とにかく,WordPressのすべてのディレクトリとファイルをローカルにコピーすればよい。

wp-backup

(2)データベースのバックアップ

 WordPressの左サイドバーの「Database」をクリックし,「Backup DB」をクリックする。最後に「Backup」ボタンをクリック。(プラグイン WP-DBManagerをインストールしておく)

backup-db

(理想なら,バックアップファイルをリストアしてちゃんとWordPressが動作するか確認すべきだが,その環境を整える時間もサーバーも無いので,一応,大丈夫だと自分に言い聞かせて納得しておく。)

3.プラグイン停止

 すべてのプラグインを停止する。

 plugin-stopping

 

4.WordPressからログアウト

WordPressから一度,ログアウトします。(私は,ログアウトを忘れて,そのまま手動アップデートを実行した。が,とくにトラブルはなかった。)

5.古い wp-includes ディレクトリと古い wp-admin ディレクトリを削除

FTPソフト(私の場合はWinSCP)で,サーバーに接続し,サーバー側(図の右側)の古いwp-includesと古いwp-adminディレクトリを削除する。

after-del-inc-adm

サーバー側のディレクトリを見ると,wp-includesディレクトリとwp-adminディレクトリが消えている。ディレクトリは,wp-contenだけになっている。(wp-contentは削除してはいけない。あとで,上書き。)

6.新しいwp-includes ディレクトリと新しい wp-admin ディレクトリをコピー

FTPソフト(私の場合はWinSCP)で,サーバーに接続し,新しいwp-includes ディレクトリと新しい wp-admin ディレクトリをコピーする。

cp-inc-adm

コピー開始

 

during-cp-inc-adm

コピー中…

 

finish-copying

コピー完了

7.新しいwp-contentディレクトリを古いwp-contentディレクトリを上書き

FTPソフト(私の場合はWinSCP)で,サーバーに接続し, 新しいwp-contentディレクトリを古いwp-contentディレクトリを上書きする。(古い(サーバー側の)wp-contenディレクトリの削除はしてはいけない。)

after-cp-cont

ローカル→サーバーへwp-contentを上書き

 

kakunin-update

上書きの確認。「全て はい」をクリック。

 

finish-copying-cont

上書き完了

 

8.残りのファイルを上書き

FTPソフト(私の場合はWinSCP)で,サーバーに接続し, 残りのファイル(新バージョンのWordPressのルートにあるファイル。index.php…など)すべてをWordPressのルートに上書きする。

cp-nokoriこのときも,上書きなので,上書きの確認メッセージが表示される。「全て はい」をクリック。

9.WordPressにログイン

通常のログイン後,「ダッシュボード」に最新バージョンであることが表示されている。

お〜!「更新してください。」メッセージが消えている!!気持ちいいなぁ〜。というか,これが普通なんです。

new-version

10.プラグインを有効化

すべてのプラグインを有効化する。このとき,プラグインの種類によっては,設定が必要になるプラグインがあるかも。そのときは,メッセージが出ているので,指示にしたがって設定を進めておく。

actv-plug

11.動作確認(手動更新完了)

サイトを表示させてみる。特に問題がない場合は,無事作業完了です。

shigi-dt-pc-site

もし,表示がおかしければプラグインが有効になっているか,プラグインの設定が完了しているかを確認する。

なお,最悪の場合は,バックアップしたWordPress(旧バージョン)をリストアして,正常に表示されることを確認し,再挑戦する。

お疲れ様でした。