NILS(日本語学校)様より、Windows7移行にともなうネットワーク構築作業の依頼を受注いたしました。

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NILS
日本語学校(Japanese Language School)

NILS様は、小郡市で、さまざまな国籍の留学生を受け入れ、日本語の語学能力向上のプログラムを実施するだけでなく、地域コミュニティとの関わりも大切にした日本文化も含めた指導をされている日本語学校です。
多くの優秀な学生を輩出しています。

 

今回の依頼事項(要件事項)は、下記の通りでした。

  1. NASにアクセスできるのは社員PCのみ
  2. 複合機(プリンタ)にアクセスできるのは社員PCと非常勤PC
  3. インターネットにはすべてのPC(社員、非常勤、学生)
  4. 複合機は無線でネットワークに参加
  5. 学生PCのOSはLinux(LinuxMint17)

学生PCのOSが、Linuxであるのは、原則、インターネットしか使わないとのことで、WindowsXPを使い続けるより、はるかに安全で安心なネット環境が構築できるからです。LinuxMint17の場合、サポートは2019年まで続きます。

ここでは、セキュリティ上、詳しくNILS様のネットワーク環境を述べることはできないので、構築のポイントだけをご紹介させていただきます。

 1.無線環境を2つのSSIDで区別→マルチAP

 「社員PCと非常勤PC」のネットワークと「学生PC」のネットワークを分けました。

その時に利用したのが、マルチAPという機能です。無線BBルータ(今回は、アクセスポイント)がもつ機能です。

2種類のSSIDを利用して、一つのSSIDに接続すると、ローカルネットワークとインターネットへのアクセスが可能となり、もうひとつのSSIDに接続するとインターネットのみにアクセスができるようになっています。

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アクセスポイントはマルチAPを有効

ネットワークのイメージ

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職員PC群

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非常勤PC群

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学生PC群

アクセス権を設定

NASには、社員のみがアクセスできるようにアクセス権を設定しています。

2.複合機の無線環境は、メディアコンバータを活用

最初は、USB接続の無線プリントサーバを使って複合機(パラレルポート、USBポート)を無線化しようとしましたが、失敗しました。

複合機は、SHARP AR267FG、無線プリントサーバは、LPV3-U2-G54です。PCからLPV3-U2-G54へはアクセスできますが、LPV3-U2-G54からUSB経由でAR267FGに接続できません。LPV3-U2-G54の管理画面で、オフラインと表示されています。

AR267FGのUSBポートとの接続がうまくいっていないと仮定して、パラレルポートへの接続を試みることにしました。つまり、パラレル・USB変換アダプタを利用しました。今度はちゃんとオンラインと表示されています。

しかし、LPV3-U2-G54の管理画面からテスト印刷ができません。どうもUSB接続の無線プリントサーバはAR267FGには対応していないと判断しました。(あとで、わかったのですが、AR267FGの無線プリントサーバはここにあるものだけのようです。生産終了でした。)

次に試したのが、メディアコンバータによる無線化です。

下図の通り、有線プリントサーバをLANケーブルでメディアコンバータに接続し、そこから無線でアクセスポイントへ接続しました。今度は、ちゃんと印刷されました。複合機の無線化完了です。

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複合機+有線プリントサーバ+メディアコンバータ

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メディアコンバータによる無線化

3.LinuxMint17で2019年まで安心サポート

 LinuxMint17 cinnamon を学生PCにインストールしました。LTS版なので、2019年までサポートが続きます。つまり、旧XPパソコンが現役で2019年まで活躍できるのです。(もちろん、故障しないことが前提ですが。)

Linuxでは実質的に不要ですが、ウィルス対策ソフト(Clamav)を導入しています。
感染源にはならないように、念には念をです。

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学生さんのPCです。

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LinuxMint17をインストールしています。

※NILS様へ。

当社(志義どっとPC)のネットワーク構築を導入していただき、誠にありがとうございました。これからも快適で安心・安全なネットワーク・システムをご利用いただけるように日々努力して参ります。よろしくお願いします。